天国のドア
虹村 凌

天国のドアがありゃ
叩きたい気持ちは山々だよ
どんなにすがりたい事か
どんなに助かりたい事か
天国のドアがありゃ
叩きたい気持ちは山々だよ

どんなに鋭利なナイフを持とうとも
誰も斬れないし刺せないよ
どんなに大きい銃を手に入れようとも
誰も撃てないし殺せないよ
だからその凶器を仕舞っておくれ

具体的な神なんざ信じてない
どっかでそんな感じの存在が
ずっとこっちを見つめているのは気づいてる
だけどどうしようもないんだ

助かりたい
救われたい
それでも神なんか信じて無い
助かりたい
救われたい
それでも神なんか信じて無い

天国のドアがありゃ
叩きたい気持ちは山々だよ
どんなにすがりたい事か
どんなに助かりたい事か
天国のドアがありゃ
叩きたい気持ちは山々だよ

どんなに冷徹になろうとも
誰も見捨てられないよ
どんなに厳格になろうとも
誰も放っておけないよ
だからその言葉を飲み込んでおくれ

どんなに助かりたい事か
どんなに救われたい事か
どんなにそのドアを叩きたい事か
どんなにそのドアに縋りたい事か


まだ階段すら見つかってない
神様なんて信じてないよ


自由詩 天国のドア Copyright 虹村 凌 2006-04-22 17:42:41
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