日曜日の
スーパーマーケット
おれは鼻歌で
きみの国の歌

ねえ
この国には
アルプス乙女って
りんごがあるよ

宇宙食にも味があるんだぜ
きっと味が大切なんだ、
宇宙で
気が狂わないように

ああ
なんだかゾンビになった気分
おれが
大腸をぷらぷらさせても
きみはドアを開けてくれるかな

ねえ
いつかきみと
仔豚を飼って
暮らしたい

キャラメルは
いつも
空から降ってくるのに
どうして、かなしいとか
さびしいとか、
素直に言えないのかね
あいつらは

ああ
なんだかゾンビになった気分、
ああ
あのアルプス乙女って
りんごは
おいしいのかな

ねえ
おもちを
きみと食べたいな
大根おろしを
かけようか

ねえ
きみの国に
りんごはあるかい
おれの国には
たくさんあるよ

ふたりでゾンビに
なりたいね
大腸をぷらぷらさせて
おなかの穴から
りんごを吐き出そう

ああ
いまキャラメルが
降り注げば
おれもきみも少しは
救われるのに