ぽえむ君−看板−
ぽえむ君
ぼくは詩人
何か見ると
時として思い出や未来まで
見えるのかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
看板に出会いました
捨てられてしまった看板
すでにもう泥だらけ
角の一つは地面に刺さっている
矢印とわずかな言葉だけしか
書かれていない
ここから見られます
どこに立てられていたのだろう
何が見えるというのだろう
今でも見えるのだろうか
ぼくはその看板の矢印の方向を向いた
あっ
見えた
どうやら見えるものは
その人によって
その心によって
違うようだ
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
自由詩
ぽえむ君−看板−
Copyright
ぽえむ君
2006-04-14 22:49:03