ぽえむ君−晴雨−
ぽえむ君

ぼくは詩人

人に心の変化があるように
空にも心の変化があるのかもしれない

今日もまた

雨が降る中も
朝の散歩をしました

傘に雨粒がくっつく程度
風も穏やか
傘を上に広げて

いつもの道をいつものように
花はしっかりと咲いている

途中から
雨が激しくなりました

傘は水の線が流れています
風も前から
傘も前に傾けて

それでも
いつもの道をいつものように
花はしっかりと咲いている

これ以上は進めない
そう思ったとき
雨は優しくなりました

傘は上から下に幾本かの線を残して
風もそよそよと流れる
傘を下に閉じて

いつしか冷たい銀色の粒は
見えなくなりました

またここから
いつもの道をいつものように
花はしっかりと咲いている

遠くの空では虹が輝いている

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−晴雨− Copyright ぽえむ君 2006-04-12 14:32:00
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