逢引
こしごえ
星の茂みの広がる
遠音
(
とおね
)
の空で
回音をのぼりつめて円頂で弾け
ふくらんでゆく
重い光で発散しながら
無重力して律動する心臓
瞬く今晩は
青柳
(
あおやぎ
)
に迷蝶がささやいて
高遠な自転をしているエロス
夜の騒めきは
星たちの声声光さえも蒼ざめる声
いあいとおしい歌声
ふりすぎる
ふりすぎる瞬く光
蕾をひろう
過去は、いつでも遠く
今ふりすぎる今
さしだした掌の先へ
吐きだした重さが
結ばれる
自由詩
逢引
Copyright
こしごえ
2006-04-12 13:19:09
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