ぽえむ君−石碑−
ぽえむ君
ぼくは詩人
美しい感情は
時代を超えても
伝わるもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
石碑に出会いました
あかねさす 昼ののどけき 草むらに
水の流るる 春のおとづれ
誰が詠んだのか
そんなことはどうでもいいこと
いつの時代に詠まれたのか
そんなことはどうでもいいこと
「あかねさす」が「昼」の枕詞であること
そんなことはどうでもいいこと
「おとづれ」が「音」と「訪れ」の
掛詞になっていること
そんなことはどうでもいいこと
ぼくの周りには
この歌と同じように
草の匂いと
流れるせせらぎの音が
心の中に響いていました
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい