ぽえむ君−白雲−
ぽえむ君

ぼくは詩人

1つのものを
いろいろと考えることは
自分自身を映しだすものかもしれない

今日もまた

朝の散歩に出かけた

青く澄みきった空
綿あめみたいな白い雲

ぼくはしばらく眺めていました

そこへ少年がやってきました

 なにを見ているの

雲の形さ

ぼくがそう言うと
少年はぼくのとなりに立って
同じように雲を見つめました

少年は1つ1つの雲を指差しながら
 
 あれは飛行機
 あっちは… 人の顔かなぁ
 
ぼくは彼に

雲はね
自分の想ったとおりに見えるんだよ
それは希望であったり
ときには悲しみであったり

そう言った後
2人は黙ったまま雲を見続けていました

新しい雲が
ぼくたちの目の中に流れてきました

少年には
この形がどう見えたのだろう

青い空の中に
次々と白い雲が連なってくる

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−白雲− Copyright ぽえむ君 2006-04-05 14:20:11
notebook Home 戻る