ながしそうめんリフレイン(ロボ短歌)
ふるる

その靴は履かないけれど捨てられないロボットの足音が聞こえる





バイテクで創った人魚抱きかかえ海へ駆け落ちロボットの恋



風俗に生身の女消え果ててロボット小指を切り始めている



ロボットと結婚する人増えていて出生率もあがっていく謎



あんな子と遊んじゃダメってママが言うあの子が人間だからなのかな



隕石が地球に落ちてくるってさ慌てているやつ、あれが人間



花見ならピンクの方がいいよねと翼つけかえロボットは行く




アンドロイド

性別も国籍もみな超えているアンドロイドは海から生まれた


 
背中からメタルの翼生えているアンドロイドは空を眺める



盲導型アンドロイドを従えた首相は今日も風の色聞く



優しさ

言うことも死んでく時間も正確でだから僕らはロボに優しい



ロボットは「奴隷」っていう意味なんだ君が誇れる主人でありたい



冷たいとごめんねというメタルの手ずっと繋いで暖めればいい



召集令状

ロボットの軍事利用の是非を問う国際会議で意見対立



うちのロボ召集礼状受け取ったとうとうこの日が来てしまった



感染すロボ武器捨てて歌いだすウィルス「PEACE」進め明日に



ロボタ

人型ロボ必要ないと言うけれど寝たきりの僕の友達「ロボタ」



夜中でも「ロボ太」はぜったい来てくれる来ることだけしかできなくてもだ



死んだって僕のデータは残るだろ僕のかわりに走れよ路歩太





短歌 ながしそうめんリフレイン(ロボ短歌) Copyright ふるる 2006-04-04 23:55:58
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