宮澤賢治に贈る
エンジニア猿

雨にも弱気

風にも弱気

雪にも夏の暑さにも耐えられぬ

病弱なからだをもち

貪欲で

決して譲らず

いつも誰かに文句を言っている

一日にお菓子二袋と

コーラと少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を中心に考え

よく見聞きし分かり

すぐに忘れる

都会のビルの柱の陰の

小さな喫煙所のベンチにいて

東に美女が歩いていれば

行って声をかけてやり

西に怖いお兄さんいれば

東に直行する

南にむかつく人あれば

行かずに永遠と愚痴をこぼし続け

北に喧嘩や訴訟があれば

行って興味が尽きるまで見学する

日照りの時はシャワーを浴び

寒さの夏は家でゴロゴロする

本気ででくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にしかされず

そういうものが

わたし自身です

テヘ


自由詩 宮澤賢治に贈る Copyright エンジニア猿 2006-04-04 05:31:27
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