翌朝
霜天
折り返してみれば
まったく同じ毎日だよねと
誰もが皆、困った顔になる
根拠のない言葉の向こうで
街外れは、もう外れじゃなかったし
川にいたはずのメダカは、いつの間にか消えてしまった
私が手を上げて割り込む隙間に
昨日から続いた映画の灯りは
エンドロールも残さずに消えてしまう
終われない雨が、分裂する私が
留まるしかない
その翌朝に
全ては折り返した後で
誰かの声が、ひび割れた写真に残る
目が覚めればまた同じ朝、であること
祈っているのか
祈られているのか
自由詩
翌朝
Copyright
霜天
2006-04-01 01:46:00
縦