ぽえむ君−共鳴−
ぽえむ君
ぼくは詩人
すごくなくても
立派でなくても
強くなくても
かすかな心の音を大切にしたい
それはぼくの響き
それはみんなへの和音
今日もまた
朝の散歩をしていると
漫才師に出会った
ネタの練習をしているらしい
ぼくが詩人だとわかると
詩人を題にして披露してくれた
ちっとも
おもしろくない
漫才師はぼくの詩を聞かせて
と頼んできた
ぼくは漫才師を題にして披露した
ちっとも
感動してくれない
お互い心を響き合わせたい気持ちは
同じだというのに
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい