勿忘草色、空の色
Keico

ため息が湿ってる
気持ちまで湿ってる

泣いたわけじゃないよ
ただ
疲れたみたい

汗もかいてないのに
少し濡れた頬

悲しいんじゃないよ
ただ
君が今何しているか考えただけ


そろそろ
この道の花も
青く色づく頃だ

「忘れないで」

こんなこと
1秒で言えるけれど
言葉ってものは僕には重くて
君に渡すことが出来なかった


花より早く

湿った空が 勿忘草色に染まってる


君が雨にうたれませんように


僕の涙が雨と一緒に
ぜんぶ
ぜんぶ

流れちゃいますように


自由詩 勿忘草色、空の色 Copyright Keico 2006-03-29 00:24:25
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