二点空間の
こしごえ

うすい鎖骨の層をすべり落ちるひとつの円く欠けた球体
それが、

あら
早いのね
雲はしびれて そろそろ雨の匂い
届かなかったのね
手を伸ばしても 反射する灰色の空気を泳ぐ
稚魚の透けた骨格

ただいま
母さん今日は忘れ物
息継ぎ空間に重力異常 ゆがみ
髪を梳く どこまでも灰色の空気を泳ぐ
稚魚の透けた骨格

点として広がるにじむことなく定着している私の形象
これが、






自由詩 二点空間の Copyright こしごえ 2006-03-28 07:08:41
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