偏頭痛
花丸ぺけ

ドアを開けるとそこには海が広がっていた。

あまり風の強くない日、浜辺に立つ。
波打ち際には近づかずに遠くで眺めた。
水平線は、左から右までずっと続いてて、ゆっくりと曲がっていた。

右に沈んでゆく太陽が海面を光らせる。
空と海は繋がることも無く水平線によって、分け、隔てられている。

今日は、差別や区別、偏見について考えた。
考えてもどうにかなるものじゃなかった。

ただ、海は、全てを、受け、入れている、気がした。



未詩・独白 偏頭痛 Copyright 花丸ぺけ 2006-03-27 03:13:14
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