ぽえむ君−笑顔−
ぽえむ君

ぼくは詩人

自分の気持ちに正直に
なるべくそのままを伝えたい
それはぼくの信念
それはみんなへの信頼

今日もまた

朝の散歩をしていると
登校途中の少年に出会った

うつむいて歩く

どうやら友だちから借りた本を
失くしたらしい

悩みを打ち明けた少年に
本は失っても友情は失わないから
と勇気を与えた

ありきたりな言葉だった
少年も小さく うん としか言わない

下を向いたままぼくを通り過ぎていく

お互い背を向けて数歩
少年はふりかえって
ありがとう

今のこの少年がもつ
精一杯の作り笑顔は
隠すことはできなかった

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−笑顔− Copyright ぽえむ君 2006-03-26 13:47:55
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