航海
ふるる

太陽のしずく

果てしない海


            
      港では妻が夫の帰りを待ちわびていた。
      妻は夫のために編んでいる、縄模様の
      セーターをまだ完成させていない。完
      成させてしまうと、待つことができな
      くなってしまうから。時々、わざと編
      み目を間違えて編み続けることもある。
      毛糸は充分足りているけれど買いに行
      ってこようか。カモメの白い羽のよう



             航海

             真新しい波

             星を見るカモメ





自由詩 航海 Copyright ふるる 2006-03-26 01:31:50
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○○○詩+散文の試み○○○