天女
阿麻

光と暗黒の中間点には
雨の差し込む隙間もない
密閉された空間があって
そこから
たった一本の セイタカアワダチソウが
吹いてもいない風に
反応、それを折り取ろうとしている
いっぽんの 手


床にこぼれた芥子粒が
只ひたすら 
道化役者のいでたちで
はねる、はねる、はねる、はね続けている
芥子粒
の動作をただひたすら、にくむ、憎み続けている
わたし、赤い天女 

(背中を見せたらおしまいよ
(背中を見せたらおしまいよ


踊らぬ日は無い
歌わぬ日も無い
ふさぎ込まぬ日も無い







自由詩 天女 Copyright 阿麻 2006-03-25 01:24:50
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