生きる
炭本 樹宏


 盲目の日々が

 精神のベクトルを混乱させる

 いくつもの試練の風が

 胸に吹きすさび

 希望の季節を待ち望む


 捨てられて鳴いてる子猫のように

 心細くても泣けないのは男の性

 会いたくても会えない

 愛しい人

 暗闇で叫ぶ僕のたましい

 望まないのに過ぎていく日々

 骸骨が肉体が心が悲鳴を上げる

 降り注ぐ太陽の元で

 心に降り積もった積雪をとかしておくれ

 信じることができない無力

 疲れ果てました

 疲れ果てました

 友人たちは闘っている

 落とし穴におちないように

 ただ生命の熱を下げないように

 生きる力をください

 たった一つの

 想いのつまった宝物

 送られた宝物

 大切にしたい

 心のつながり

 冷え切った心を

 暖めてくれる友人 恋人

 行き先はわからないけど

 吹き付ける風に負けないように

 ただまっすぐにいきていこう

 ただ前をみていきていこう




自由詩 生きる Copyright 炭本 樹宏 2006-03-22 05:44:09
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