子どもの機械
今唯ケンタロウ

街は妖しい気配を包んで
機械になってゆきました
段々球体に近づいていって
機械は原口陥入しながら球体内部へ取り込まれていくのがわかります
そうして溝が塞がって
球体が完成する!!
まさにその時に
最後の隙間からほらよくよく見なさい
無数の頭蓋骨!!
一瞬で内部構造を抜け出してゆく!!
機械が球体へ完全に取り込まれた時
頭蓋骨はもう皆で何処かへ飛び去ってしまっていたのでありました
(まさしくこれが……)


自由詩 子どもの機械 Copyright 今唯ケンタロウ 2006-03-21 11:11:09
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