隠れ家
黒川排除 (oldsoup)

欠落は死後のムシロである
延命の為のもやが排気される空洞
細かく切断されたつながりに数字を見る
さて

架空よ、ふしだらなものはすぎさった
想定の前にひれ伏しすぐさま固めるのだ
それはまた荘厳な時代の閉じられた頁
穴の無い円盤さえ釦と言い張る区別
軒下の影に苔類を育てる妖精の皮膚の種類を、せよ

下から上へ流れるものはあってはならないか
神の預言だろう
完成されたものを崩す子供の印を
皆窪みに隠して知らぬ顔だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ、
血に塗れたものを今更洗おうというつもりは無い、

かけがえのないものを今目前にならべる
見下ろす視線選び取る指透けていく声  ──、

ならされた土地に思いは術として打たれている
釘だ 減少が現象する。だだそれだけの惑い
それがすべき踏み外す禁忌である(れ)


自由詩 隠れ家 Copyright 黒川排除 (oldsoup) 2003-07-21 02:10:10
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