孤独
Kj

道端で猫は死んでいた
まだ少し温かくて
血を沢山流して
死んでいた

この寒空の下で眠る彼が
こうして冷たいアスファルトに横たわっているのを見ていると

僕も彼も

なんだかひどく一人な気がして
僕は悲しくて

ただ涙がでた

彼をゆっくり抱きしめて
少しいった先の公園の土の上に寝かせてあげた

寂しくないよ

いつか僕もそこにいくのだから

また会えるから

そうつぶやいて冷えきった彼の躰を土に埋めた

血の匂いがした

指先にはまだあの温かみが残っている気がした

僕の身体にこびりついた孤独のように


自由詩 孤独 Copyright Kj 2006-03-08 00:26:32
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