水曜日
霜天

どうにかなるさ、とか
ノートの隙間に落していた気がする
過ぎたことを半分にして
明日の方へ送りたい
繰越し続けてあぶれた一日は
最後はどこへ行くのだろう

上手く折り返せない水曜日に
眠ることを約束したい
いつも通りに響く声の
どこかに零れた匂いを感じて
また春の暮れ方を思い出す
何度目かのやさしい嘘の後で


その日も教室は空想のための空間になる
尖らない午後、何かを受け流すように
僕は机に傾いて


自由詩 水曜日 Copyright 霜天 2006-03-07 02:06:09
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