タンポポ、旅立つ日
たりぽん(大理 奔)
宿命でも運命でもなく
それはタンポポ
土手に降りそそぐ
季節の日差しに
僕は目覚める
旅立ちにはもってこいの日だ
風は南南東
ロウソク工場の煙から推測するに
風速は2メートル
きっと30センチより遠くへは
運んじゃくれない
ひとがうらやむほど
上手に飛べるわけじゃない
辿りついたって
生きていけるとは限らない
それでも
今日、旅立つ
宿命でも
運命でもなく
それが
タンポポという
生き様だから
2004-10-17 携帯写真+詩投稿「準備はいいかい?」縦書き改稿
この文書は以下の文書グループに登録されています。
たんぽぽ