ロボット達の作る聖書
腰抜け若鶏
最近のコンピューター事情をご存じだろうか?
私も決して詳しい訳ではない。TV等で得られる情報程度のものだ。
「コンピューターは命令されなければ動けないもの」
まずこれは今日のコンピューターには当てはまらない。
彼らは自分で思考し、最も相応しい行動を自分で選択できる。
プログラムされていない新しい情報を自分で取り入れる事ができる。
失敗をしたら、それを学習し次に役立てる。自分で応用もできる。
コンピューターは人の脳に似ていると言われる。
大量の情報を記憶し、その情報をスクリーン上に流す。
ちょうど私達が、何かを覚え、何かを頭の中で考えるように。
今は人がコンピューターのベースを特殊な言語で入力しているが、
コンピューターが他のコンピューターのベースを作れるようになれば、
自分達だけで増殖していくことが可能だ。
聖書によると、神は自分を真似て人を創ったと言う。
そして人もまた自分を真似てロボットを創ろうとしている。
ロボットが人の命令を聞いているうちはいい、
でももしも命令を聞かなくなってしまったら。その時は‥‥
現に人は神の命令を聞いているうちは大人しくしていたが、
数を増やした人は神の命令を聞かなくなり、ついには神を殺してしまった。
歴史は繰り返すと言う。
親にしたことは、必ず自分が親になってから子供に同じ事をされると言う。
もしもその言葉が本当なら、
いつかロボットは私達の知らない自分達の聖書を読み、
人は自分達が作った架空の存在だと言うのだろうか?