とげ
あおば

平たい曼珠沙華をむしる猫のような顔したお人形は、一酸化炭素中毒のサソリを頭からむしゃむしゃと囓る輩が6文銭を失うのがご定法の殺陣に囲まれ棚引いてゆく夕日の中でひっくり返った日々の機微だんごをむしゃむしゃ囓る神保神田之助の偽名で宿帳を認める上方から偵察に来たご存じ真田十勇士の一人伝説の忍者猿飛佐助という虚け者で戸隠山の隠者、戸沢白雲齋の愛弟子とか。

とげの生えた炭素を育てて
失われた地球文明を慈しむ







作2006/02/19


自由詩 とげ Copyright あおば 2006-02-19 23:36:16
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