*三日三晩*
かおる
じじとばばとぽぽと言うウーパールーパ型山姥が
漆黒のマントを翻し
鈍色の深鍋を掻き回している
薔薇色の身だしなみをひとつ
二枚舌のごまみそ髄をふた掴み
四角四面のしゃちこ蝗の規律規範を三粒
安全装置は命を落としても絶対作動させない
裏マニュアルと言う抜け道を駆け上がり
効率と利益重視のあだ花が禍々しく種を飛ばし
三日三晩煮込んだスープの中に混ざっていく
三匹のヤマンバが記憶にございませんと
鴉のような嗄れ声で呪文を唱える
蜘蛛素城の御城主様に差し上げる混濁のスープの用意万端
偽善も悪事も表裏一体
所詮この世はぐるぐる回る影灯籠
頽廃の杯を飲み干し、花道で大見得を切る
うつけもんは今、いずこ
この文書は以下の文書グループに登録されています。
王様の耳はロバの耳