ラブレターを書きつづけた男の遺言状
恋月 ぴの

君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく涙を流してきた



君の言う単なる恋愛に
僕は幾度となく命をかけてきた



なぜなら
そこに世界で一番大切な真実があるから



なぜなら
そこにかけがえの無いものを見出したから




            恋ってヤツは素晴らしい!




僕は単なる恋愛の結実としてこの世に生まれ
幾度と無く単なる恋愛を繰り返してきた
そしてこれからも
単なる恋愛を繰り返し
単なる恋愛の果てに死ぬだろう



            愛ってヤツは最高さ!



どうか僕の葬儀には


単なるラブソングを葬送曲として流し
愛を信じる総ての恋人達へ宛てた
単なる恋文と単なる恋愛詩を
僕の棺に入れて欲しい




そして僕の命日には


「I love you」のラブソングを
愛に生き愛に死んだ僕の為に歌って欲しい



アイシアッテルカ〜イ?



そうさ僕らは恋愛の素晴らしさを歌っているのさ
たとえそれがゲージュツとは認められなくとも



I love you,O.K



これが僕らのラブレター



自由詩 ラブレターを書きつづけた男の遺言状 Copyright 恋月 ぴの 2006-02-19 04:30:25
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