SEX Ⅵ -悲しみの刻印-
KADY

< SEX >
?
-悲しみの刻印-



彼女の心に沈む
悲しみの刻印が
凍てつく涙に捕らわれている


彼女は天使の微笑で僕を惑わす・・・


罪と知りながら
彼女のヴェールを剥ぎ取ってゆく・・・

1枚

また1枚

最後の1枚を脱がせると
淫らな裸体が闇の中で光を纏う・・・


少女のはずの彼女の視線から逃れられないでいる・・・


軽く噛むと彼女の乳房が勃起する・・・

背中に爪を這わせると小さな声で啼く・・・

両手を背中でクロスさせ言葉の鎖で縛る・・・

彼女の腕はもう動かない・・・

どんなに激しく愛撫を繰り返しても
彼女の腕は鎖に縛られ動けない・・・

身体を優しく包み込み
彼女の心を支配する・・・

後ろから激しく

下から激しく

彼女のすべてを貫くように
突刺すように
導くように
愛するように・・・


愛は幾重にも時を重ね
幻想の世界へと堕ちてゆく
ふたり・・・


その淫らな欲望は
透明な翼の天使を焼き尽くす・・・

灰になった天使の残骸を
月の雫が再生する
その時まで・・・


その刺激的なSEXは
孤独に震える悪魔の羽を引き裂いてゆく・・・

ボロボロになった翼を癒し
太陽へと挑む
その時まで・・・



[2005年12月21日(水)]


自由詩 SEX Ⅵ -悲しみの刻印- Copyright KADY 2006-02-15 11:35:44
notebook Home 戻る  過去 未来