青い鳥
黒川排除 (oldsoup)

王の背に加湿器らしき立方体

日没を焼き付けて鮭の腹を裂く

これがメッセージ草原にひとつスパナを残し

絶唱に撃たれ反り返る背骨星を包む

少なくとも自失の空へはお迎えできない

透明プラスチックの墓碑戦前より争い知らず

斧でめちゃめちゃにされた原型大通りに嵌め

溝ほどくに遠く押し迫る水音

嫌がる幼女に和名押し付ける棲息

来し見し青し首なしマネキンしたたる笑い

閉所で鳥のおもちゃを作ってそれも一部

眼鏡の傷が飛行機雲でなくて立ち止まる

とまり木をはなれるまで真っ青なテント

黒目のまちびとばかり集う夜明けの物質搬入口

勧告したわれも罪滅ぼしの離島

絶滅して余る館内部の水傾けて流す

あかるい老後を吊るし照らす花籠に果物突っ込み

白いコップにお茶がない手も届かない

折っても絞っても和紙翌日には繋がらず

草木生い茂るアハッゆうべのうわさだけで


川柳 青い鳥 Copyright 黒川排除 (oldsoup) 2006-02-14 04:28:25
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