背伸びする
ベンジャミン

まるで葉っぱの落ちた木のようだ

風が吹くたびに
小さな声をあげている

ゆっくりと息を吐きながら
それでも溜め込んだ本音を飲み込んで

掲げた両手の先
どこまでも遠い空を眺めれば

「とてもじゃないけど支えきれない」

なんて呟いてしまう

自分の重さに耐えようと
たよりなく震えている

めりこんだつま先

      



自由詩 背伸びする Copyright ベンジャミン 2006-02-11 23:53:18
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