きろ、つきはなし
たもつ
疲れてピアノが寝ていた
狭いピアノだったので
添い寝をすることもできた
やがて、か
間もなく、か
多分それくらいのことだろう
僕であることを間違えた僕を乗せて
草の列車が発車する
できるだけ一番寒くない格好をして
見送ってあげたかった
自由詩
きろ、つきはなし
Copyright
たもつ
2006-02-11 11:02:01
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