優しく濡れて
アマル・シャタカ

涙が嫌いでも
泣かずにいられないときは
雨に打たれに飛び出そう

雨の歌声に
君の嗚咽はかき消され
雨の雫に
君の涙は雨になる

君が泣いていることは
雨しか知らないから

だから

雨に濡れる君に
知らずに僕が
そっと傘を差し出してしまっても
叱らないでね


自由詩 優しく濡れて Copyright アマル・シャタカ 2006-02-05 02:56:36
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