心
沙龍
心は、ハートと言うガラスの入れ物……
けれど、濁っていて自分さえ分からない……
━━その瞬間━━
僕は見た。彼女の心が壊れた瞬間を…
僕は聞いた。彼女の心が壊れた音を…
心は粉々に飛び散った。
だけど、僕は彼女の泣き顔見ながら、慰める事が出来ない。
だって、その心を壊したのは、僕。
踏み潰したのは、僕。
壊れた心は、そう簡単には、直らない。
だから、きっと彼女は、他の代わりの物を探すだろう。
そう。偽りの何かを…
だから、偽りの何かが来る前に僕に修復させてくれ……
そしたら、今度は僕が君を包み込むよ……
だから……………
ほら、今も何処かで壊れた音が聞こえた。