沙龍


心は、ハートと言うガラスの入れ物……

けれど、濁っていて自分さえ分からない……



━━その瞬間━━


僕は見た。彼女の心が壊れた瞬間を…

僕は聞いた。彼女の心が壊れた音を…


心は粉々に飛び散った。

だけど、僕は彼女の泣き顔見ながら、慰める事が出来ない。
だって、その心を壊したのは、僕。

踏み潰したのは、僕。

壊れた心は、そう簡単には、直らない。

だから、きっと彼女は、他の代わりの物を探すだろう。

そう。偽りの何かを…

だから、偽りの何かが来る前に僕に修復させてくれ……

そしたら、今度は僕が君を包み込むよ……


だから……………







ほら、今も何処かで壊れた音が聞こえた。


自由詩Copyright 沙龍 2006-01-29 22:46:09
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