新宿区市谷船河原町「逢坂」
恋月 ぴの

狂おしく 狂おしきままに
待ちわびて
結ぶ太鼓に散る花は
夢見の果てとあおぎみて


流れゆく 流るるままに
時すぎて
契りし思いに散る花は
あれは逢瀬とかえりみる


帰らぬ君の面影を
綸子の白地に梅絞り
かなわぬ恋と枕を濡らし


日暮に宿す面影を
草履の鼻緒はつづれ織り
ここは逢坂 恋は霞か恋はおぼろに


自由詩 新宿区市谷船河原町「逢坂」 Copyright 恋月 ぴの 2006-01-29 06:28:52
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東京の坂