オー・ド・トワレが永遠
くま

初めて覚えた恋の匂いは

あなたの部屋の香りでした





きっと

あの、ラックの上の

甘いピンクの液体は

恋の原液なんだと思ってた

そう

きみと僕だけの

恋の原液





きみの香りは

決して香水じゃない

そう思っていたよ

同じ匂いなんて

他の誰からもしなかったから






















季節は流れて

流行も流れて

涙を丸めたティッシュも流れた




そしたらね

きみの匂いは香水の香りだって気づいたよ

同じ匂いを

他の人にも感じちゃった















ときどき

サムライウーマンに切なくなるのは

きっと

君のと恋の心残りが

恋の残り香になって

右脳を刺激するから


自由詩 オー・ド・トワレが永遠 Copyright くま 2006-01-26 22:51:18
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