或る夜更けの事
凍雲 月歌


抱き締め抱き締められる事でしか表す術のない想いは
貴方がいなければ
ただ この胸を掻き乱すだけ


徒らに空を抱いてみても
あるはずの温もりは其処になく
あるのはただ 孤独だけ


貴方の事を想う度
知らぬ間に奥底で何かが叫ぶ

『一人にしないで』
『離さないで』


貴方に逢えぬ夜は私を苦しめ
心は涙が伝い 身体は貴方を求める




今宵も眠れず
夜は虚しくも 白々と明ける










自由詩 或る夜更けの事 Copyright 凍雲 月歌 2006-01-17 22:47:11
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