言葉の鱗粉
ななひと

言葉の鱗粉を唇に引いて
舞う蝶の音域で放たれた音声は
宙にひらひらと軌跡を残し
風に混じりそして散る。
かろうじてあなたの指先に舞い落ちるなら
それはかすかに体温を奪い
意味の残滓を残すだろう。


自由詩 言葉の鱗粉 Copyright ななひと 2006-01-17 22:02:16
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