無重力のなかで 〜最期に見た儚〜
大城 小町

悲劇とは

輪郭の無い新月の様

悲劇とは

無言に語る琴の調べ

悲劇とは・・・


悲しいけれど

とても悲しい事だけど

受け入れなければいけない事が多過ぎて

今夜も独り

独りきり彼方の記憶を辿る旅にでます


喜劇とは

振り返る時に響く笑い声

喜劇とは

永久に奏でる鐘の音

喜劇とは・・


涙がいつか渇く時

運命の意味を知った時

華が枯れ

新たに花が咲いた時


きっと

きっと目の前で

透き通る青は迎えてくれる

今までの時間を取り戻す様に


旅人は旅に

華は花に

悲劇は喜劇に・・


彼方の事を忘れません

そう胸に刻み

出発を決めた夜明け


自由詩 無重力のなかで 〜最期に見た儚〜 Copyright 大城 小町 2006-01-17 20:19:42
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