存在。
ミキ・オキタ
僕はどうしてこうして
生きることに一生懸命なのだろう?
漫然と生きているようで
死に物狂いの努力をしなければ
人間はそこに存在することなどできはしない。
死に物狂いで努力することだって惰性なんだ。
努力をやめるにはもっと死に物狂いにならなくちゃいけない。
すべては原始の生存競争から何ひとつ変わってなどいない。
慣性の法則。惰性の法則よ。
小さいから死んだんだよ。
それは、悲しいことなのか。
死ぬことは悲しいことなのか。
残されたものたちは果てしなく悲しい。
残された僕らはあまりに心細い。