存在。
ミキ・オキタ

僕はどうしてこうして
生きることに一生懸命なのだろう?
漫然と生きているようで
死に物狂いの努力をしなければ
人間はそこに存在することなどできはしない。

死に物狂いで努力することだって惰性なんだ。
努力をやめるにはもっと死に物狂いにならなくちゃいけない。
すべては原始の生存競争から何ひとつ変わってなどいない。

慣性の法則。惰性の法則よ。

小さいから死んだんだよ。
それは、悲しいことなのか。
死ぬことは悲しいことなのか。
残されたものたちは果てしなく悲しい。
残された僕らはあまりに心細い。


自由詩 存在。 Copyright ミキ・オキタ 2006-01-15 03:52:38
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