偽りなき髪
こしごえ

驚くほどのことはない
わたしは、空中に髪をほどき
視線を結着させている
あこがれは、あこがれ

先天的な太陽は、この時
肺の浮沈までも漂白して
果ての分裂を結晶化している
わたしは、今でも呼吸を
のこされたリングの裏には
恥じらいが刻印されている

告白しよう
あなたは、常に現在の
清廉な清漣の清冽な泉

伸び続けている髪が、薫った






自由詩 偽りなき髪 Copyright こしごえ 2006-01-13 14:46:05
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