冬の海に帰る日
りぃ

明日になれば
この浅はかな
切ない思いも消えるでしょう

真っ白な銀世界に踏み込んで
祈りを捧げその目に答えを望むなら
私は空高く舞いあがった
あの人に

この思いを消してくださいと
懇願するだろう

しかしあの人は首を振り
私の背後を指差して
振り向いた私に
あの人が言った

会いに来てしまったよ

海は穏やかに
空は流れて
辿りつく先など
知る由も無い


自由詩 冬の海に帰る日 Copyright りぃ 2004-01-24 19:32:50
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