抱負
便乗鴎

いつでもいいんだ
いつもの場所で待ってろ
寒くない格好で、頬をあからめ
ひとり夜を照らすひになりながら


去年の曲線を越えて
じかんの罫線を超えていくからね


僕は時計と
テレビの前で待っている
すべてのひとが
理性なく見えるもの
映し出されたフランス
泣いて笑っているパリの電燈


僕はきみと
もう一度歩調をあわせる
携帯電話で

殺気だってしょうがない夜に
ずれが浮かび
結晶になる
あめだと思った
雹になっていた




自由詩 抱負 Copyright 便乗鴎 2006-01-03 18:15:31
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