冬の円盤
たもつ




船をまたぐ
昨日より長くなった分だけ
自分の脚に目盛を入れる

円盤のような声で
おしゃべりをする少女たち
そのフードの中には
いくつもの星が散らばっていて
誰も知らない星座に輝いてる

僕らは腰をかけていた
不定形の椅子はやがて波となり
繋いだ手の間をすり抜けると
遠いところで沖となった

今日は人の幸せのために嘘をついた
という嘘を
自分たちのためにつきたかった




自由詩 冬の円盤 Copyright たもつ 2005-12-29 10:50:38
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