アマノジャク
本村K

髪形を変えた
釈然としないまま
一日が終わった

風邪をひいた
重い身体を引き摺って
明日まで辿り着く

何が変わるでもなく
知らず知らずのうちに
他人を信じていなかった

胎内でもう既に
そうだったのかもしれないが

生きることにピントが合わないまま
イイ顔をしてるねぇなどと
嘘を吐き続けながら
写りもしないカメラ
相手に向けている
覗き込むフリ

幸せになりたいねぇなどと
他人の言うことに相槌を打ちながら
僕は全く別の事を考えている

僕は偽善者である僕を知っている
呼吸だけが優しく流れている

僕はいけない人間か

自問自答に揺れる
変わるなんて事
信じちゃいないけれど
型に合うように
液体を流し込み続ける

時々わからなくなる
わかるなんて事
信じちゃいないけれど
僕の事なんか
放っておいてなんて言う

未来なんて信じないなんて言って
いつかの将来に理想掲げている

下を向いている
空は青いのに
見ないフリ
いつまで続けてる


自由詩 アマノジャク Copyright 本村K 2005-12-26 18:11:52
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