羞恥心のアポトーシス
こしごえ
私は、私の内実を永久に出ることはない、だ
ろう。私の子宮では、無意識下で鋭くえぐら
れた、いつまでも分裂している彼方の翼が、
黒曜石の暗さで果てもなく胎動し凝縮と膨張
を繰りかえし自らへと表裏もなくくぼむ重力
ある核を中心として回転している。
(無垢なる星へと告白していく歌)
ああ、空は青いか
仰ぐ視線の先で果実が弾けて
このからだは空へと泡立ち
雲にとけて遠雷に
哭
(
な
)
いている
激情よ
心ゆくまで詩を静めよ
そして輝け
未詩・独白
羞恥心のアポトーシス
Copyright
こしごえ
2005-12-25 14:42:34
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