☆おやすみ☆まんまる☆おつきさま☆
かおる



夜の帳の降りる頃
みどりの大広間に銀色に輝く
月の光が差してきました

うさぎのぼうやが 眠そうなあくびをひとつ

パチパチ はぜる暖炉から
もみの木のかぐわしい香りが
雪合戦で活躍したミトンもお洗濯され
明日の出番を待っています

積み木のお城をレゴの機関車がぐるぐる回り
銀のおさじと陶のボールもピカピカに磨かれ
朝ご飯までひとやすみ

揺り椅子ではグランマうさぎが
ぬくぬくの毛糸の帽子を編んでいる
ほら ねむねむの時間だね

世界を飲み干せそうな
大きなあくびをもうひとつして
とろんとろの瞼は着地点を見つけたよぅ

おばあちゃまとパイプをくゆらすおじいちゃまに
おやすみのキス
ママに見守られ パパに抱き上げられ
夢の世界に旅立ちます

Merry Christmasと
描かれた赤と緑の風船が
ふわりとゆれ

まんまるお月様も
安らかに微笑んでいる

そう 何も心配する事のない
そんな静かな一日の終わりです

おやすみなさい


Season's Greeting



自由詩 ☆おやすみ☆まんまる☆おつきさま☆ Copyright かおる 2005-12-15 08:57:56
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