*冬も夜*
かおる



お日様が真っ赤になりながら

羊も鰯ものみこんでいくと

とっぷりとした夕闇がやってくる

cosmosは忍びやかに地球(テラ)に寄り添い

たっぷりとした夜のマントを拡げる

ひと吹き毎に寒くなっていくと

氷の瞬きは街の灯りに負けずに煌めく

西の空に誰の忘れ物か

猫のかぎ爪のような三日月のブローチが

小さき☆を従えて光っていた


自由詩 *冬も夜* Copyright かおる 2005-12-11 16:06:06
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