夕陽の砂時計
たりぽん(大理 奔)

風の筆で残す暗号は
地図のため息と
おたがいの足跡をかくして
いつも同じかたちに戻ろうとします

その度に行方は
なぎさに吹き寄せられて
波に、雨に、さらに細かく
見失ってしまい

やはり僕らは
この境界線で
一時間に十五度ずつ
傾いていくのですね










自由詩 夕陽の砂時計 Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-11-26 12:22:23
notebook Home 戻る