LA CHASE DU PAPEを飲む間に
一代 歩

記憶さえなくすほど酔いたくなって赤ワインに手を染めし吾

法王の小箱と名づけられし酒とりあえず買い駆け抜ける帰路

滲む赤アルミの蓋で指を切り思い浮かべる最後の晩餐

この酒を飲み干すために用意したカマンベールチーズとともに

半分弱までやっとたどり着き味方のチーズはあとふたかけら

晩餐が戦いの色帯びてきて最初の目的さえも忘れた

駄作でも自由に詠めとに託す。課題、伸ぶ羽、水を得ている

ワインならクラシックが合うとみて流しているはフジコ・ヘミング

酒に酔い脳が揺れてる感触に救われている。君が遠のく

フルボディハーフタイムで完敗すそれでも満たされ眠りに落ちる

目的は君を忘れることでした果たされたのかわからなくても

傷口が開いたらしく血が滲むこれと君とは関係はない


短歌 LA CHASE DU PAPEを飲む間に Copyright 一代 歩 2005-11-24 01:19:33
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