秋日
umineko

夜が明けると
私たちに
秋がやってきた

その意味が
私には
ようやくわかる

木々が実を宿し
さよならの準備をする
鳥たちが
それをついばむ

私たちは
あと
どれくらいなんだろう

屋上から見渡す街は
あと何度
私たちを迎えるだろう

サイレンが
クラクションが
白い街を包んでゆくよ

私は
大きく手を振った

明日をひらく
私に
 
 
 



自由詩 秋日 Copyright umineko 2005-11-24 01:02:50
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